家を建てるときの支払いスケジュール

家を建てるときの支払いスケジュール

家を建てるときの支払いスケジュール

家を建てる流れのなかで、さまざまなお金の支払いが必要になってきます。「土地+建物」のお金はもちろん、それとは別に支払わなくてはならないもの多いです。

初めに「どんなタイミングでどんなお金が必要になるか」を把握しておきたいところです。資金計画に狂いがないように、支払いスケジュールをおおまかに把握しておきましょう。

準備段階で必要となる費用

注文住宅で家を建てるとなると、長い期間がかかります。その初めのステップは情報収集。しかし、この段階でかかる費用は特にありません。

お金がかかってくるのは、「この施工会社に依頼したい」と業者選びが決まったときあたりからです。

“申込み”や“仮契約”として申込金が発生することがあります。申込みの段階でも、施工会社によるプランニングや打ち合わせがあるので、本契約の前金のような形で支払うことが多いです。

ただ、この段階でも申込金については、法律上定められているものではないため、施工会社によっては請求されないこともあります。申込金が請求されたケースは、購入代金の一部にあてられます。

契約~着工で必要となる費用

次に、契約から着工中に必要になってくる費用について見ていきましょう。

手付金

家を建てる施工会社と、正式に契約をすれば、手付金がかかります。手付金の額は、「どのくらい払うべき」と法律で定められているわけではありません。

一般的には 家の販売価格の5~20%程度を目安としているケースが多いです。契約後に、解除された場合の担保的な意味合いがあります。

印紙税

工事請負契約書を交わしたときに、印紙を貼って税金を納めます。それが印紙税です。印紙税は契約金額によって、額が変わります。

例えば、1000万円を超えて5000万円以下の契約金額なら、軽減措置により1万円の印紙を貼ることになります。

地盤調査費

土地によって一概に言えませんが、建築前に必要性があれば、地盤調査がかかります。だいたい5~10万円前後と言われていますが、施工会社によっては契約前に地盤調査をすでに行っていることもあります。

また、その結果、地盤改良が必要な場合、その費用も。土地の規模にもよりますが、数十万円から100万円以上かかることが予想されます。

建築確認申請の費用

建築工事をするときに、やらなければならないのが建築確認申請です。費用は、申請する機関によって異なりますが、1万円前後を目安とするといいでしょう。

着工時には工事着手金、途中で中間金、引き渡しで残金

工事代金は、完成後だけでなく、着工時や中間など、数回に分けて支払うのが一般的です。

一例ですが、
・契約時→10%
・着工時→30%
・上棟時→30%
・引き渡し時の残金→30%
などに分割されるケースが多いでしょう。

引き渡し時には住宅ローンが実行されますが、それまでの支払いは別に準備しなければなりません。

契約金額の7割ものお金を現金で準備するのは厳しいかもしれません。そんなときには、つなぎ融資と言われるローンを利用する人も多いです。つなぎ融資で借りた分は、住宅ローンの支払いに含まれ、後から返済することになります。

地鎮祭

工事の安全祈願のために行われる儀式です。神主へのお礼やお供えなどが必要で、5~10万円程度必要になるでしょう。

上棟式

柱や梁など建物の枠組みをしていき、最上部となる棟木を上げる儀式が「上棟式」です。施工に関わる人達への感謝を込めて施主が催すもので、安全祈願の意味もあります。

地域によって、費用の相場は異なりますが、料理代やご祝儀などを含め、全部で10~20万円前後のケースが多いです。

中間検査、完了検査

設計図面通りの施工かどうかの確認のため、中間検査や完了検査が行われます。

地域や住宅の規模などで費用は違いますが、だいたい1万円前後から2万円くらいを参考にしておくといいでしょう。

支払うタイミングをきちんと確認する

費用のなかには、契約金額のなかに盛り込まれているものもあります。

しかし、手付金や着工金、中間金のように、施主側が現金で準備しておく必要があるものもあるため、「どのタイミングで?どのくらい?」をきちんと聞いておくことをおすすめします。

引き渡し完了後で必要となる費用

家が完成すれば、自分名義の不動産にするため所有権登記をしなければなりません。その際、登録免許税や依頼した司法書士への報酬などの登記費用が必要になってきます。これらの費用は、不動産価格と取得したときの方法で税率が異なるため、どのくらいかを事前に確認しておきましょう。

そして、住宅ローンを実行するためには、事務手数料、保証料、団体信用生命保険の費用も支払わなければいけません。保証料はかからないケースも多いですが、事務手数料などの費用は金融機関によってばらばらです。数万円程度のこともあれば、10万円以上かかることもあります。

また、引き渡し後には、火災保険へ加入で保険料が必要になったり、引っ越し費用がかかったりします。最後とは言え、必要になるものです。

家を建てるときには、これらの費用も考慮に入れて、資金計画をじゅうぶんに練っておきましょう。