「こんな家に住みたい」と新築住宅への希望が膨らむと、すぐにでも購入したくなりますよね。
新築住宅の購入には、情報収集の段階を合わせると、数か月~1年前後もの期間が必要となることも…。計画から完成までの道のりは、とても長いものです。
そこで、新築住宅を購入する流れを知っておくことが大事です。家族みんなで協力しながら、進めていきましょう。
ステップ1:予算を考えて情報収集を
まずは、「どんな家を作りたいか」について家族みんなでじっくり話し合い、家づくりのための情報収集をしていきましょう。
ハウスメーカーのホームページをチェックしたり、パンフレットを取り寄せたりもおすすめです。モデルルームへ足を運ぶと、新しい家へのイメージが膨らみやすくなります。
また、予算のことを考えておくことも大切です。新築住宅を購入するには、「頭金や自己資金をどれくらい出せるか」はもちろんですが、返済していける月々の額など、資金計画について考えておかなくてはなりません。
借入額にもよりますが、住宅ローンの返済は長く続きます。返済額は、無理のない範囲で考えることが大事です。
返済をしている期間にも、子どもの教育資金は必要です。頭金や自己資金にすべて回してしまうと、いざというときに使える貯蓄がなくなってしまうので注意しましょう。
ステップ2:パートナー選び&土地を探す
家を建てるパートナーを選ぶときは、プランや見積書を比較して、じっくりと検討しましょう。
家づくりを依頼したいパートナーの絞り込みができたら、細かい打ち合わせを行っていきます。予算や間取りの希望など、施主の声を反映しながらのプランニングです。
具体的な設計図面や見積書を見ると、分からない点もたくさん出てくるかもしれません。遠慮せずに質問しましょう。じゅうぶんに確認できたら、いよいよ契約です。
また、注文住宅の場合は、土地選びもサポートしてもらうことになるでしょう。土地選びで大事なのは、通勤や通学のしやすさ、周辺環境などのリサーチです。
「駅まで○○分」「スーパーまで〇〇分」という情報だけでなく、実際に足を運んでみることをおすすめします。
朝に行って「通勤や通学時の交通量」、夜に行って「街灯の明るさをチェック」など、時間帯を変えるとさまざまな観点からの周辺エリアのチェックができます。
ステップ3:着工から完成まで
何もない状態の土地に家を建てていくには、基礎工事にはじまり外装工事、内装、設備工事、電気工事、外構工事など、それぞれの職人さん達が現場のスケジュールに沿って進めていくことになります。工事中の安全を祈願するための儀式として、着工前には「地鎮祭」が行われます。
そして、忘れてはいけないのが近所への挨拶まわりです。工事中には、大きな音が発生しますし、車両や人の出入りが盛んになります。これから近所づきあいを円滑にするためにも、着工前の段階で顔を見せながら挨拶しておくといいでしょう。
また、基礎工事が終わったときには、「上棟式」という儀式が行われます。上棟式は、安全を祈ると同時に、家づくりに携わる職人さんたちへのねぎらいの意味もあります。
ステップ4:完成&引き渡し
家が完成したら、法律に基づいた完了検査が行われます。建物の施工会社が申請し、第三者が建築基準法に基づいてチェックしていきます。検査によって問題がなければ、「人が住むことができる」という証の検査済証が交付されます。
そして、建物の引き渡し前には、「プラン通りに家が建てられているか」「不具合がないか」について、施主立会いのもと施主検査もします。
・ドアの開閉はどうか
・壁紙の剥がれがないか
・汚れや傷がないか
というように、細かい視点でチェックしましょう。
暗いと不具合箇所を見逃すおそれもあります。検査の時間を設定するときは、明るい時間帯がおすすめです。
万が一、図面と違ったり、キズがあったりなどの問題があった場合は、「どこの場所に・どんな不具合が・いつまで修理」など書面にしてもらいましょう。
口だけで伝えると、「言った言わない」のトラブルに発展してしまうかもしれません。住み始めてから問題が起きると、ブルーな気持ちでの生活になってしまいます。気になる点があったら、遠慮せずに申し出てみましょう。問題がなく家が完成すれば、引き渡しです。
また、家を建てるには、申込金や着手金、中間金、地鎮祭などの費用、登記費用などのお金がその都度かかります。
住宅ローンは、実際に住み始めてから発生しますが、それ以前に必要になる費用の内容、そして支払いタイミングを確認しておくようにしましょう。
計画から完成まではどのくらい?
家の規模にもよりますが、着工から完成までは3~6か月程度かかるのが一般的です。
しかし、情報収集やパートナー選び、土地選び、施工会社との打ち合わせなどを含めると、それ以上の長い期間がかかるでしょう。
新しい家に住みたい具体的な気持ちが定まったら、情報収集などは1年ほど前から行動にうつしておくことがおすすめです。