家づくりで知っておきたい基礎用語

家づくりで知っておきたい基礎用語

家づくりで知っておきたい基礎用語

家を建てる前には、パンフレットや住宅情報誌で情報収集する機会が増えるでしょう。さらに、購入が決まれば、図面を見たり、打ち合わせをしたりと、たくさんの情報に出会います。

そんなとき、「初めて聞いた」「よく意味が分からない」という用語もたくさん出てくるでしょう。家づくりで初めて遭遇するような基礎用語について、ある程度の内容を知っておくと、施工に関する打ち合わせが分かりやすくなります。

土地に関する用語

自分の土地なのに、法によって難しいことも多いです。

「大きくて広い家を建てたい」「このハウスメーカーで建てたい」という希望があっても、規制や条件により難しいことがあります。土地に関する用語で覚えておきたいものをいくつかピックアップしました。

建ぺい率

面積に関する規制が建ぺい率です。

建ぺい率とは、敷地面積のなかでも建物のために使える割合のことです。

「100㎡の面積の土地で建ぺい率が60%」となっていれば、60㎡までの部分には家を建ててもいいことになります。

容積率

容積の規制もあり、敷地の面積に対して「どのくらいの延床面積までOKか」という割合を定めたものが容積率です。各階の延べ床面積を足したものが容積率を超えないようにしなければなりません。

建築条件付き土地

建築の際に条件がついている「建築条件付き土地」もあります。

通常の土地は、購入したら、「いつから建てようか」「どこのハウスメーカーに建ててもらおうか」と自由なタイミングで施工会社も決めることができます。

建築条件付き土地とは、施工会社がはじめから決まっている土地です。また、施工時期にも条件があります。「売買契約から一定期間内の建設」と定められていますが、一般的には3か月前後のことが多いです。

基礎に関する用語

家は、基礎という土台の上に建てられていますが、家が完成してしまうと見えません。でも、「家を支える」という重要な役割がある部分です。基礎の違いについては、知っておきたいところです。

一般的な住宅の基礎は「ベタ基礎」「布基礎」という2種類があります。

ベタ基礎

今の住宅は、ベタ基礎が主流です。ベタ基礎は、土台の下一面に鉄筋を入れて、全体にコンクリートを流し込みます。基礎が一体化した面になり、家全体の重みを受け止めることができます。

布基礎

一方、昔ながらの工法なのが布基礎です。柱や壁などの下は鉄筋を入れてコンクリートを入れますが、床面には鉄筋を入れずにコンクリートを流します。無筋コンクリートなので、厚みはあまりありません。

「面」で支えるベタ基礎に対し、布基礎は「点」で支えるという特徴があります。

内装に関する用語

内装は、これからの暮らしやすさに直結する重要なポイントです。扉ひとつとっても、いろいろなタイプがあり、選び方に迷うという人は多いでしょう。

家の内装デザインに関して出てくる言葉で、「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」があります。どちらもよく似たイメージで捉えられがちのため、大まかに違いについて知っておきましょう。

バリアフリー

バリアフリーとは、高齢者や障害を持った人が生活していくうえで、“バリア(障壁)”となりそうな箇所を取り払うことを指します。「段差がある部分をフラットにしよう」という考えも、バリアフリーと言えるでしょう。

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、「こんな人に使いやすい」というように特定のターゲットはありません。高齢者や若い世代、子どもたち、男性・女性、障害があるかどうか…などに関係なく、「どんな人でも使えるように」を重視したのがユニバーサルデザインです。

例えば、「軽く開け閉めできる引き戸にする」「転倒防止のために段差をなくした設計にする」「蛇口をひねらなくてもいいタッチレス水栓を取り入れる」などがユニバーサルデザインと言えるでしょう。

照明に関する用語

暮らしに快適度をもたらすものに「照明」があります。照明にはいくつもの種類があるので、用語について簡単に知っておくと選ぶときにスムーズです。

LED照明

近頃主流になってきている照明が「LED照明」です。電気を流したときに、発光ダイオードが発光して光を照らす構造をしています。

蛍光灯や白熱灯よりも寿命がかなり長く、消費電力の少なさから経済的という特徴があります。

シーリングライト

天井に直に取り付けるタイプの照明です。天井にぴったり付いているので、凸凹感があまりなく、すっきりしています。

ダウンライト

天井の内側に埋め込むようにして取り付けるライトです。「主」として使う照明ではなく、補助的な役割をしています。

ペンダントライト

コードなどで天井からライトをぶら下げるスタイルです。コードの長さにより、光を照らす範囲を調整できます。ダイニングで設置されることが多い照明です。

間接照明

照明の向きが天井や壁向きなどに設置される照明です。照射の向きが逆なので、直接的な光ではなく、穏やかな明かりとなるのが特徴です。部屋全体を照らす主照明とは違い、空間を部分的に明るくする部分照明と言えるでしょう。アクセント的に用いられるケースが多いです。